カメラで撮る写真というものの魅力に憑りつかれてからというもの、一旦、カメラと三脚を背負って外に出てしまうと、最低でも600枚ぐらいの写真を撮ってしまう。
実際はそれほど撮っていないのであるが、3レベルの露出度で撮っているため3倍の枚数になる。
24枚撮りのフィルムが売られていた時代にこのようなことをしていたら、とうの昔に破産していた。
特に現在はクリスマスシーズンなので、ストックホルム市内では、光の饗宴が至るところで繰り広げられている。
よって、指が冷えきって動かなくなるまで撮りまくっている。
しかし、それだけ数を打つと、「あ、これ結構いける。バックアップもう一つ取っておこう」、などという写真も出て来る。
何色にもライトアップされたオペラハウス |
遠い昔にインスタグラムというものをいじったことがあった。
記憶に間違えがなければ、6000人ぐらいの方にフォローしていただいたはずだ。
バックアップの意味も兼ねてそのアカウントに、最近撮っている写真をアップロードしようと思いついた。
私はSNSは苦手だ、フェイスブックは避けている、などと偉そうに言ったり書いていたりしている。
しかし、実のところは、周りからのプレッシャーに負け、いずれのSNSも、当初は数日間、あるいは数時間、口座を開いていたことがある。
フェイスブックに関しては、知合いに、ほぼ強制されて開いた。
「フェイスブックのアカウントが無ければ、人(顔)にあらず」
と言われてしまった。
フェイスブックを通して、連絡が途切れていた知人の消息を知ることが出来たことは嬉しかったが、連絡を取り合ったのは二回で打ち止めであった。
一番、頻繁に連絡してきた人は、全く面識のない、イギリス人の自称モデルの男性であった。
その人のあまりに執拗な誘いのためにログインすることを一切止めた。それ以来、十年以上ログインしていない、口座名の記憶もない。
ツイッターが出て来たばかりのころも、知人に勧められ訳もわからず口座を開いてみた。
友人達のツイートは、
「今日、コロッケ食べた。おいしかった」
「今日、XXさん家の前通り過ぎたよ」
と、いうようなものであり、
「コロッケ美味しくて良かったね」
と、返答しながらも、ツイッターって何するもの?と目的もわからずままに放置した。
こちらに関してもアカウント名等、全く覚えていない。
フォロワー数を増やしたいどなたかに「幽霊アカウント」として、既に売られているかもしれない。
前置きが長くなってしまったが、インスタグラムの口座は知人と共同でやっていたため、知人の方がアカウント名を探してくれた。
何年ぶりかに無事ログインしてみて驚いた。
フォロワー数が3000人ほどに減っていたのだ。
「確か、フォローしてくれた人は6000人ぐらいいたよね?勘違いかな?」
不可解になり知人に確認を取った。
「いたよ、6000人以上。でも仕方ないでしょう、何年も放置してあるんだから」
すなわち、インスタグラムというのもは、何年も放置したらフォロワーが激減するものらしい。
私のSNSに関する理解はその程度、金魚のフン程度である。
それでは写真を多くアップロードすれば良いのだな、と結論を急ぎ、取りあえず、昔、アップロードしていた写真を70枚ほど削除した。
恥ずかしい写真等ではないのであるが、おそらく昔の携帯電話等で撮ったものであるので画質が悪かった。
そして、削除した写真の分だけ補充しなければ、と、焦り、取りあえず、以前レストランでいただいた料理をアップロードしてみた。
レストランの食事をアップロードすることがインスタグラムの定番だと理解していたからである。
6枚ほどアップロードした時、ふと、あることに気が付いた。
アップロードしている間にも、フォロワーがさらに10人ほど減っていたのだ。
と同時に知人が電話をして来た。
「ちょっとー、何やってるの!?」
「何って、削除した分の写真を補充しているの」
「そんなに一挙にアップロードして!それってフォロワーにとっては迷惑なスパムになってるってわかってるの?」
まったく想定外であった。
「何年間も更新していなかったのにいきなりタコとかイカの写真をアップロードしたらみんな怖がるでしょう!」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「たまーに選り抜きの写真をアップロードすればいいの!」
その教訓を受けて、最近では、時おり、アップロードをするようにしている。
昔の写真をほとんど削除してしまった上に、時おりしかアップロードが出来ないため、フォロワー数の割には写真がないという奇妙なアカウントになっている。
そもそも、インスタグラムとは何をするプラットフォームであるかもよく把握していない。Flickrとの違いもわかっていない。
やはり、私にはSNSは合っていないようである。
中には、私のように、悪気はなくとも、やりかたと目的を把握していないが故に、人様にご迷惑を掛けている人もいるかもしれない。
何年も更新してなかった後に更新する時は、タコとイカの写真ではなく、ピンクのカップケーキ等の写真を載せた方が無難だったかもしれないと今では思う。
しかし、それも見当違いかもしれない。
SNSは奥が深い。
ご訪問、本当にありがとうございました。
飽きっぽい私が、気が付いたら20記事も書いておりました。
貴重なお時間を割いて読んで下さっている方がいらっしゃるので、楽しく書かせて頂いております。
今後は、仕事等の都合により、更新頻度が減るかもしれませんが、もう少し続けさせていただこうかなと思っております。
このブログにはインデックスが付いていないので、それほど公には出ていないはずなのですが、先日、大阪のスウェーデン語学校さんがフェイスブックでシェアして下さっていることに気が付きました。なんとも恥ずかしいような有難いような不思議な感覚です。フェイスブックも上手に使いこなせれば良いものかもしれません。
パンデミックはスウェーデン王室にも侵入して来ました。
一方、スウェーデン医学界では感染者の追跡法において、「効果を上げた」自治体も出て来たようです。
皆さま、希望を失わず頑張りましょう。
明けない夜はありません。
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