外に出られなくなり、家にあるものであつらえた年越しメニューを以って恭賀新年

 2020年は病気にならず最後まで乗り切った!と油断していたのが甘かった。人生はそれほど甘くない。
 最後の最後に体調を崩した。
 私らしいパターンである。
 肝心な時にはたいてい病気になる。


プラリネ・チョコ キャラメル味 向ける方角を間違えた
  
 
 年越し時の撮影のためには気合を入れていた。
 年越し花火を撮影する場所、どの橋のどの辺りで撮影をするかも計画しておいたのだ。
 しかし結果的には、ソファの上で、のたうち回りながら、滅多に見ないテレビで、スウェーデン国営放送の年越し番組を見る羽目になった。
 
 シャンパンも冷蔵庫で冷やして置いたが、調子が悪いため飲めない。私に遠慮して客も飲まなかった。


 病気とは言っても病名は片頭痛である。
 片頭痛と言っても、私の場合、これほど重度になると発熱もする。
 そして今回も、鬼のような片頭痛に襲われてしまったため、年末は買い出しにも行けなかった。
 よって家にあるものでなんとか年越しメニュー如きに挑戦してみた。


 前菜1(お客様に作って頂いた)
 

  
 この写真を撮った後、上にディルという香味草を乗せたのであるが、ここでカメラのメモリーカードに不具合が出てしまったため、ディルを乗せる前の状態。

 トーストの上に乗っているクリームは、細かくした蝦とディルをマヨネーズとサワークリームで包んだもの。
 オレンジの粒粒はキャビア。

 私ならクリームの代わりにガッカモーレを使用するところであるが、作っていただくものに注文は付けられない。

 スウェーデンでは大抵の家に冷凍エビ、瓶入りキャビアが常備してあったりする。


 前菜2
 牛ヒレ肉のカルパッチョ
 


 主菜で使った牛ヒレ肉の一部を分けてカルパッチョにした。本来なら松の実を載せるのであるが、家にはなかったのでスライスアーモンドとパルメザンチーズを削って載せた。
 生のホースラディッシュを添えた。

 レモンを絞って掛けていただくと美味しい。
 和風にする時は、ポン酢と大根おろし等を掛けたりするのであるが、今回は洋風なのでこのようにしてある。

 冷凍庫には、常に5キロの牛ヒレ肉と7キロほどのピンクサーモンを保存するようにしてある。

 客が多く、調子も良ければ、サーモン料理等も作ったところであるが、今は人数制限がされている。


 主菜
 牛ヒレ肉の黒キャビアとガーリックバター焼き
 この名の通り、牛ヒレ肉の薄切りに黒キャビアとガーリックバターを載せて、オーブンで150度ほどで45分ぐらい置いた。
 下には赤ワインが敷いてある。
 本来ならルッコラを付け合わせるらしいがそれは買い置きが無かった。



 
 あいにく、うちには黒キャビアも無かったのでベジタリアン用のキャビアで代替した。
 




 ほとんどレア状態であったが、お客様は美味しいと言って沢山おかわりをしてくれていた。
 ブラジル産のヒレ肉とニュージーランド産があったが、ブラジル産の方が多少赤味がかっていた。

 さらに濃い味がご所望であれば赤ワインソースを添えても良いかもしれない。個人的には牛肉料理の時には玉ねぎも一緒に炒めるが、玉ねぎの在庫もなかった。


 デザート
 デザートを作る気力もなく、救済策として、一週間前に焼いた英国風クリスマスフルーツケーキと、スーパーマーケットで買ったプラリネ・チョコ(最初の写真)を振舞わせていただいた。
 フルーツケーキは一週間経っているため、コニャックとラムがしっとりと染み渡り、一応それらしくなっている。
 
 アルコール以外に中に入っているものは、
 カクテルチェリー
 イチジクのチャツネ
 クランベリー
 レーズン
 レモンの皮
 フルーツケーキ用の乾燥ゼリー
 黒砂糖、スパイス等





 今年の年越しには体調を崩すことなく、レシピに忠実なメニューを、もう数種類紹介させていだたくことが出来ますように。


 エネルギーを使い果たし、ソファーでぐったりとテレビを見ていたところに、見たこともない女性がテレビで年越しの詩を力強く詠んでいた。

「鐘を鳴らしましょう!」

 国は違っても鐘を鳴らすところは同じらしい。 
 
 この時刻は年越しまで2分22秒を余すところであった。




 そしてドドーン、2021年到来。
 



 外に行く気力がなかったので、仕方なく窓から身体を乗り出して撮ったもの。




 通りからは、往来の人々の掛けあう声が響いていた。

 「Gott Nytt År!」





 2020年は、ご訪問いただき本当にありがとうございました。
 皆様は平穏に2021年を迎えることが出来ましたでしょうか?

 ご近所様のニュースになりますが、数日前にノルウェーで地滑りが起き、捜索は続けられていますが、いまだに行方不明になっている人々がいます。
 スウェーデンとデンマークは捜索救助を申し出ているようです。各国が国境を閉鎖し始めたこの時期に、非常時には隣国を援助しようとする姿勢に多少安心致しました。
 本当に一刻でも早く無事で救出されることを願っております。
 
 一年間を生き抜き、無事に年越しを迎えられるということは、本当に奇跡的で有難いことだと思います。

 
*****ブックマークをして頂いたコメントを紹介させて頂きます。
とても豪華で美味しそうなお料理たち、ですね(#^.^#)✨✨ 常備している量がスゴイ(●´ω`●)🐄✨ 今年も、よろしくお願いします✨🎍 

コメント有難うございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
お優しい言葉を有難うございます。基本の材料はあっても決め手となる食欲と香味野菜等が欠けてしまうと惜しい料理になってしまいますね。
常備している量ですが、急な来客の時に冷凍庫に何かが入っていると助かりますからね。今から日本米の買い出しです。
今年もさらにご飛躍下さい。


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コメント