脱 北欧インテリア

 錯乱する直前に今年も仕事納めを迎えることが出来た。
 前代未聞の2020年であった。
 最後の数週間は、週末、有給休暇もすべて返上して働き続けた。そしてなんとかすべて納期に間に合わせることが出来た。
 そのご褒美として、昨晩は素晴らしいボリウッド映画を鑑賞した。


 明日からはどのような素晴らしいイベントが待っているであろうか。




 そう、大掃除である。

 殺忙が続いて過ぎてしばらく掃除は出来ていない(ブログを書く時間はあるのに?)。


 明日からは、何週間も整理整頓していないアパートの中を掃除しなければならない。


 さもなければ、積み上げられたものの後ろに隠れる瀟洒な北欧インテリアが見えないからである。
 それでは、どれぐらい整理をすれば北欧インテリアがお目見えするのか。





 残念ながら、相当ものを捨ててもそれらは決してお目見えしない。何故なら、我が家の(娘の部屋以外の)インテリアは北欧インテリアではないからである。


 皆様の想像される北欧インテリアとは果たしてどのようなものなのであろうか。 
 日本国内に十店舗ほど根を下ろしたIKEAのイメージであろうか。

 北欧インテリアの定義を検索してみると、引っ掛かる用語はモダン、シンプル、ナチュラル、天然木、スタイリッシュ、白、グレー、直線的、断捨離等である。


 

 だとすれば、我が家のインテリアはかなり型破りなものでもあるかもしれない。
 といっても全体の調和を考えずに適当に寄せ集めたわけではない。




 
 特に照明には非常にこだわっている。
 これだけ何千、何万種類の多くの照明があるのに、何故、「これだ!」というものが見つからないのか、非常に不満を感じていた。金に糸目を付けなければ話は早いが、そういうわけにも行かない。

 IKEAには滅多には行かない。
 しかしベッドの質に関してはIKEAは定評を持っているらしいので、ベッドは二台ともIKEA製である。

 特に北欧インテリアを避けているわけでもないが、趣向に合うものを集めていたら必然的に、北欧インテリアの範疇からははずれてきていたというだけの話である。
 
 

 それでは我が家(娘の部屋以外)のインテリア・スタイルは何なのかと、敢えて定義をするとしたらインダストリアル・スタイル、ヴィンテージ、さらにラウンジ・スタイルではないかと思う。
 
 ラウンジ・スタイルに関しては、ラウンジをそのまま想像して頂ければよいかと思う。
 丸いラウンジテーブルの周りに二脚のカクテルチェアを置き、沈みゆく夕陽を臨みながら、素敵な人と一緒にカクテルの盃を傾ける。
 という情景を想像してその設定をしたのである。





 残念ながら、過去二年間は、そのロマンチックな設定は実現していない。代わりに、ホームパーティの時に叔父様たちが座って政治を議論されていた、それでもまあ良しとする。


 インダストリアル・スタイルに関しては、工場などを想像していただければわかりやすいかもしれないが、ネットで検索すればかなり詳細な情報が見つかる。
 インダストリアル・スタイルの頑強で安定したスタイルの中に身を置くと、レトロ感にひたることができる。

 インダストリアル・スタイルの力強さと媚びない無骨さは、北欧インテリアとは違う方向に進んでいるようにも感じられるが、近年、このスタイルは非常に流行っている。
 レストラン、およびカフェを訪問したら、私はまず照明に注目する。インダストリアル・スタイルの金属製の照明をぶら下げているところは非常に多い。


 
 特にインテリアに興味がないかたもいらっしゃると思うので、長々と、一夜漬け蘊蓄を垂れさせていただくつもりはない。

 



 住まいとは、日々の疲れを癒し、常に温かく迎えてくれる空間であると私は理解している。

 
 シリコンバレーを始め、遠隔勤務の形態を推奨するところは今後、さらに増えると思われる。
 そうであれば、住まいは、通勤後に戻って寝るだけの場所ではなく、職場としても、生活の場としても機能しなければならなくなるはずである。


 すなわち、24時間x7日間詰めていても苦にならない空間を構築する必要が出て来るのであろう。
 今後のインテリアデザインの動向を追うのが楽しみである。



 ご訪問有難うございました。
 紹介をさせていただいている写真は、取材をさせて頂いた奇妙なインテリア店からのものです(リンクは後日)。
  ほとんどの写真はクリックをしていただければ実物の大きさになるようです。
 ところで、地震大国、日本ではキャンドル文化を普及させることは難しいと思いますがいかがでしょうか。


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