ボーナスか有給休暇か、どちらを選択するのか? 私の場合

 この質問をこの国の人々に投げかけると、おそらく大半の人は、私とは反対の返答をする。
 
 こちらでは正社員の場合は、一般的に、年間25日から33日の有給休暇が与えられる。
 
 昨年は、日本への帰国を検討していたため、ギリギリまで有給休暇を残しておいた。
 そのため、帰国をあきらめた年末にはかなりの有給休暇が残っていた。
 年内にそれらを使い切るように催促されていたが、週末も返上するほど忙殺されていたため休暇を取る余裕はなかった。




 別荘あるいはボートを所有しているわけでもないため、私は休暇には目的地を変えて旅行をするようにしている。
 休暇だからといって旅行に出掛けなくとも、自宅でゆっくりしていればいいではないか、などとは言われるが休暇ぐらいは現実逃避をしたい。

 というわけで、今回は有給休暇は使い切らず、消化できなかった分は現金にていただくことにした。

 消化できなかった有給休暇を現金でいただく場合はメリット税率が適用される。通常の場合(パンデミック勃発以前)は、このメリット税率は割高であるらしい。




 「現金をもらうより有給休暇を取ったほうが良いに決まっているだろう、もし明日死ぬのだとしたら、来年お金をもらってもどうせ使えないだろう」、

 という刹那的な価値観、および、高額の所得税よりもさらに高いメリット税率が起因しているためか、冒頭の質問に対するスウェーデン人の返答は、多くの場合は「有給休暇を選ぶ」であった。





 この国ではボーナスというコンセプトはあまり耳にしない。
 しかし、消化しきれなかった有給休暇が代替された現金は、数万(日本円)ではあるが、あたかもボーナスに感じられる。


 さて、この「ボーナス」で何をしようか。





 しばらく気になっていたことがあった。

 家族の一人が帯状疱疹後神経痛という疾患で二年間ほど痛みを訴えている。
 専門医を紹介されたが、通ってみても効果の見えなかった口服薬を処方されただけであると聞く。


 最近、あることに思い当たった。

 
 出産時の鎮痛手段の一つとしてTENS器というがある。
 TENSとは(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation) 経皮的抹消神経電気刺激である。

 TENSと帯状疱疹後神経痛に関連する論文などがないかと検索してみたところ、数は少なかったが、効果があったという論文は存在した。





 TENSを、あるいはTENSと類似したものを購入出来ないかと検索してみた。
 最初に検索に引っ掛かったものは40万円ほどであった。実際の効果を未確認の器械としては高額である。「ボーナス」ではとても手が出ない。


 しばらく検索を続けていたらそれよりもかなり低額のTENS機能を備えるという器械が見つかった。
 とりあえずそれを注文してみた。
 本日、配達されたらしい。


 その器械が果たして、耐え難い痛みを多少でも緩和してくれたのならば非常に喜ばしい。「ボーナス」を選択した甲斐があったというものだ。



ご訪問有難うございました。

頂いたコメントを紹介させていただきます。
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何万も、もらえるのですかΣ(゚Д゚) こちらは一日あたり数百円で買い取って頂けます😢 少なっΣ(゚Д゚)
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コメントを頂き有難うございました。
今回は消化できなかった有給の日数が多かったので数万円いただけましたが(高い買い物をしたのでもう残っていませんが)、日本では一日数百円、とは、基本的に有給は使い切ることが原則ということなのでしょうかね。
無理しないでほどほどに働いてくださいね。

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今日は久しぶりに、太陽が出ている間に外を散歩する時間が取れました。すでに雪も解け、急速に春の兆しが感じられるようになりました。この国では五月に雪が降ることもあるので断定は出来ませんが。

紹介させていただいた写真は遊び場でした。子供の写真は撮ってはいけないため、写真の中に子供はおりませんが近くでは遊んでおりました。

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