「彼女の年収が350万円ということを知りました。結婚を止めようかと考えています。アドバイスを下さい」
何気なく日本の新聞の人生相談コーナーを流し読みしていた時、この相談事に関心が向いた。
非常に奇妙な質問だと思い、どのようなフィードバックが寄せられているものかと気になり、つい読み進んでしまった。
フィードバックもまた興味深いものであった。日本の現代社会を反映しているようにも感じた。
フィードバックの主旨としては主に7通りがあった。
- 350万円は低い、結婚は止めた方が良いと思う。
- 350万円は高額なほうだ、田舎ではさらに低い。
- 彼女の方が稼ぎが良いのでプライドが傷つけられるのか?
- 彼女の稼ぎが何故、結婚に関係にあるのか、ヒモになりたいのか?
- 彼女の収入額が結婚の決め手になるのなら(彼女のために)止めたほうが良い。
- (上記と似ているが、こちらは人間性一般)このような相談をするような人間ならば(彼女のために)結婚はやめたほうが良い。
冷静に傍観していたコメントもあった。
7.350万円が果たして高額か低額かという前提が無いに拘わらず、賛否両論の議論で熱くなるという現象が理解不能である。
私が疑問に感じたのもその点である。
350万円が低いか否の定義は、女性の年齢、学歴、職種、就職先都道府県、就業時間数等によっても異なる。
スウェーデンの友人に話したところ、おそらく心理学者が統計を取っているのではないか、と想像していた。
しかし、私は意見を異にした。
仮に、統計を取っているのであるのだとしたら、これは効率的かつ費用の掛からないアンケート手段ではあるが、相談コーナーは、本当に悩んでいる人達のために併設されているものである。
さらに、このようなかたちで入手したデータ(フィードバック)は有効な参照データとしては承認されないであろう。
お金のための結婚ということがテーマになるのだとしたら、北欧の場合はどうであろう。
お金のために結婚したという人は知り合いの中にはいない、この国における結婚の条件はお金ではなく「愛」の一択である…
などと書ければ素晴らしいのであろうが、現実はそうはいかない。
どこの国にも富豪と結婚したい人たちはいるわけで、北欧にも「富豪はどうやって探すのか」などという記事を載せたサイトもある。
実践されたい方達のために、その記事からポイントを抜粋させていただくことにする。
富豪を見つけやすい場所
Monte Carloのカジノ
Saint Tropezのヨットクラブ
高額アートのオークション
ゴルフクラブ
ちなみにストックホルム中央駅裏に、Casino Cosmopolというものが存在するがそこに富豪が集まるか否かは不明。
スウェーデンにはヨットクラブもゴルフクラブは要所要所にあるが、そこでは平均所得の人もいる。
同サイトに依ると、富豪の見分けかたに関しては、
富豪はギラギラしたRolexを身に着けているとはかぎらず、目立たぬ超高額の時計を身に着けている。
また、富豪だからといってフェラーリに乗っているわけではなく、古いオーペルに乗っている人もいたりもする。
女性の富豪の場合はさらに見分けにくいが、髪がどれほど手入れされているか等で判断出来る。富裕な女性は、頻繁に高級な美容サロンに通う財力があるからである。
富豪になったことはないので、富豪の暮らしぶりというものがどのようなものかは分かりかねるが、お金というものはなさ過ぎてもあり過ぎても心の安寧を保持し難そうな印象を受ける。
知人の中に、空振りに終わる可能性のある富豪探しのために多大な労力と時間を費やしている人がいる。
彼女を見ていると、その時間と労力は自分探しのために使ったら、と言いたくなる。
しかし、そのために自分自身の内面外面を磨くこと自体は前向きなことであるため、今のところは静かに傍観していよう。
ご訪問頂きありがとうございました。
仕事からログアウトしたあとは、なるべく仕事のことは脳裏から切り離したいため、時々はこのようなタブロイド的な事を書かせて頂いております。
参照タブロイド
紹介させていただいた写真はスペイン・フエンヒローラからでした。2019年のクリスマス時期でした。
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